ChatGPTプロンプトの活用法と書き方テンプレート集【5ジャンル別事例付き】
ChatGPTは、使い方次第で日常業務から学習、情報発信、コード生成まで幅広い活用ができる便利なAIツールです。しかしその効果は、「どんなプロンプト(指示文)を入力するか」で大きく変わります。
「なんだか思ったような答えが出てこない…」
「もっと具体的に指示したいけど、どう書けば?」
そんな悩みを抱えている方のために、本記事ではChatGPT プロンプトの書き方の基本とコツ、注意点をわかりやすく解説します。
プロンプトとは?ChatGPTの命令文の基本
プロンプト(Prompt)とは、ChatGPTに対する指示文のことです。
たとえば以下の2つを比較すると、その重要性がよくわかります。
- ✕ 悪い例:「ITパスポートってなに?」
- 〇 良い例:「IT初心者向けに、ITパスポートの概要・出題範囲・勉強法を200字以内で解説してください」
後者のように具体的な出力形式・対象読者・文量を伝えると、欲しい情報にグッと近づきます。
良いプロンプトに共通する5つの要素
AIに欲しい答えを出力してもらうためには、良いプロンプトを入力することが必要不可欠です。ここでは、いいプロンプトにするための5つの要素をご紹介します。
① 目的が明確
→「何をしてほしいのか?」をはっきりさせる。
② 前提や背景を共有
→「誰向け?どんな場面で使う?」を伝える。
③ 出力形式・条件を指定
→ 文字数制限、Markdown形式、表形式などを明記。
④ 禁止事項や制約を設定
→「専門用語は使わずに」「口調はフレンドリーに」など。
⑤ ロール(役割)を与える
→「あなたはプロの編集者です」など、立場を明確に。
NGプロンプト例と改善ポイント
NG例①:曖昧すぎる
良い記事を書いて
→ どんなジャンルについて?想定している読者像は?どの程度の文字数で?
背景や条件が不足しているため、想像している内容と全く違う回答が出力されやすい。
改善後:
あなたはSEO専門のWebライターです。30代女性向けに「睡眠の質を上げる方法」をテーマに、H2・H3構成を含む1000字の記事構成案を提案してください。
役割を設定することでテーマの専門性を、ターゲットや記事のテーマを設定することで記事の内容を、構成や文字数を設定することでアウトプットの詳細を指定することが可能です。
NG例②:矛盾している
短くわかりやすく、詳しく解説して
→「短く」と「詳しく」は両立しにくい。意図を整理する必要あり。
目的別プロンプト活用事例とテンプレート集【5ジャンル厳選】
ChatGPTは、使い方しだいで学習・仕事・情報発信などあらゆる分野に活用できます。ここでは特に実用性の高い5ジャンルの活用事例と、すぐ使えるプロンプトテンプレートをセットで紹介します。
① 勉強・資格試験対策|暗記・出題・復習に
活用事例
- 過去問風のクイズ生成
- 苦手ジャンルの重点出題
- 用語の記憶カード作成(Notionなどと連携)
テンプレ例
あなたは〇〇試験の専門講師です。〇〇分野から過去問風の4択問題(選択肢A~D)を1問出題してください。
設問は200文字以内、選択肢は100文字以内で出題してください。
私の回答後、正誤判定と200文字程度で解説してください。
② SNS投稿作成(X・Instagram)|140字で心をつかむ
活用事例
- 反応率の高い投稿案の生成
- ハッシュタグ提案
- ブログ告知や商品のPR文作成(記事内容の要約)
テンプレ例
あなたはSNSマーケターです。以下のテーマで反応率の高いX投稿を140字以内で5案作成してください。各投稿に適切なハッシュタグも3つ付けてください。
テーマ:〇〇(例:FP資格の学び直し)
③ ビジネスメール・報告書作成|時間短縮×丁寧な表現
活用事例
- 謝罪・報告・提案メールの作成
- 社内報告のテンプレ化
- 会議議事録の自動要約
テンプレ例
以下の内容を使って、取引先への丁寧な謝罪メールを作成してください。文体は「ですます調」、件名・本文・署名を含めてください。
・遅延理由:製造トラブル
・対応策:代替品を送付
・お詫びの姿勢を明確に
④ プログラミング/コード生成|ノーコードでも試せる
活用事例
- コード雛形の作成(Python/HTML/CSSなど)
- 簡単な自動化スクリプト作成
- バグ修正や処理速度の改善案
テンプレ例
あなたはプロのPythonエンジニアです。以下の仕様に沿ったコードを作成し、要点をコメントで解説してください。
・CSVファイルを読み込み、各列の合計を出力
・pandasを使用、エラー処理あり
⑤ 英文添削・翻訳支援|自然な英語+文化的な違いもカバー
活用事例
- 英文メールの丁寧な書き換え
- 翻訳後の文法・ニュアンスチェック
- TOEIC・英検対策の英文添削
テンプレ例
以下の英文を丁寧なビジネス英語に言い換えてください。自然な表現にし、日本語訳も添えてください。
原文:I'm sorry, but I can't attend the meeting tomorrow.
プロンプト作成のためのチェックリスト
以下の項目を意識することで、出力精度が大幅に向上します。是非、思い通りの答えが得られない時に、チェックリストを確認しながらプロンプトを修正してみてください。
- 役割を設定(プロの編集者、英語がネイティブのビジネスマン)
- 出力形式を明示(例:Markdown、表形式など)
- 対象読者や目的を設定(例:初心者向け、提案資料用)
- 文字数やトーンに制限をかける
- 禁止事項や避けたい表現を記述する
なかなか、一からプロンプトを作成するのは難しいと思われる方のために、どんな状況にも使えるスタートアッププロンプトを紹介します。【】内に状況や目的に応じた言葉を入れて、まずは初めてみましょう!
あなたは【役割】です。
この出力は【用途】で使用します。目的は【目的】。
読者は【対象/レベル】。必ず【主要キーワード】を含めてください。
形式は【体裁/長さ/構成】。トーンは【トーン】。
今回は【範囲】に限定し、【NG/制約】を守ってください。
合格条件:【評価基準(数で言えると尚良い)】。
不足情報があれば最初に1回だけ質問し、それ以外は仮定して進めてください。
まとめ|プロンプトは“伝える力”のトレーニング
AIツールの活用が当たり前になってきた時代において、プロンプト作成能力=答えを引き出す能力です。プロンプトは1つのスキルです。積み重ねることで、あなたの作業効率も、アウトプットの質も大きく変わります。
この記事で紹介したポイントに沿って、プロンプトを改良してみてください。もちろん、最初から完璧なプロンプトを書く必要はありません。AIは何度もやり取りしながら改善することでどんどん学習するツールです。
まずはテンプレートを活用し、小さな修正・改善を繰り返しながら、AIとの対話力を育てていきましょう。
- さっそくChatGPTを使ってみたいと思った人はこちら ⇒ChatGPT完全ガイド|登録から使い方まで
- ChatGPTの有料版を使うか悩んでいる人はこちら ⇒ ChatGPT有料版と無料版との違いを徹底解説
また、もっと詳しくプロンプトについて知りたい方はこちらの書籍がおすすめです。深津式プロンプトで有名な深津貴之氏執筆のChatGPTプロンプトの全てが詰まった一冊です。
FAQ|よくある質問
Q1. ChatGPTでプロンプトを書くときのコツは?
→ 目的・前提・出力形式を明確にすることが最重要です。
Q2. 初心者がやりがちな失敗は?
→ 曖昧な指示(「記事を書いて」など)や、条件の不足が多いです。
Q3. プロンプトを改善するにはどうすれば?
→ 出力結果を見ながら、「どこが足りなかったか」を追加するのが効果的です。
Q4. 長文になっても大丈夫?
→ はい。むしろ詳細な指示ほど精度が上がる傾向にあります。
Q5. 自分の使いたい用途に合うプロンプトが見つからないときは?
→ テンプレをベースにカスタマイズしてみましょう。不安ならChatGPTに「どう書けばいい?」と聞くのも有効です。
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